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令和5年度活動記録

こんなことしました!自然学校【里山木こり体験】③

2月4日(日)に自然学校【里山木こり体験】の最終回(全3回)を開催しました。天気に恵まれ、澄み渡った冬の空には、朝陽が山の稜線で輝き、里山の風景を暖かい光で照らしています。空気は遠くの景色まで見渡せるほど透明で、山々や木々がその姿をはっきりと現しています。

前回(1/20、21)炭づくりのため、雑木林から切り出した幹や枝を炭窯に詰め、二日間かけて炭焼きをしました。窯の温度を480度前後に保ち、窯締め直前には700度まで上昇させ、その後は無酸素の中でゆっくりと焼成(しょうせい)させました。2週間がたち、いよいよ窯開けです。蓋となっているレンガを一つずつゆっくり外し、焼成された炭を確認します。窯から姿を現した炭たちは、黒く引き締まり、自然の造形美そのままを表現していました。参加者は炭を手に取り、深みのある焼き色と光沢に目を見張りました。窯から出てくる灰の香りと、しっかり炭化した炭の存在に、ここまでに至った達成感を感じました。ゲタ(炭化しなかった部分)も少なく、炭焼きは成功裏に終えることができました。

雑木林に人が手を入れることで森林が再生し、生態系が保護され生物の多様性が保たれます。また、伐採した木々を木炭にすることで森林資源の循環が生じ、副産物である灰や木酢液の再利用は廃棄物の発生を減らし、環境負荷を軽減します。

全3回に渡り、参加者は自然とのつながりや環境保全の重要性を深く理解し、伐採、薪割り、窯焼きなど、すべてのプログラムを率先して行いました。次回参加したら、こんなことがしてみたい、といった提案も多く聞かれ、有意義な体験となりました。